原博の前奏曲とフーガ22番を分析する
2021-08-11


原博の前奏曲とフーガ22番を分析しようとしている。前奏曲は次のように始まる。

この前奏曲とフーガ全体が古風な手法で作られているが、この前奏曲はとりわけ古風に聞こえる。それも、手あかがつく寸前の古さだ。

途中で、トリッキーな動きがある。これは作曲者が「そうはいっても少しだけ現代の感覚を入れました」と言いたい動きだ。

小節3拍裏の低音に一瞬だけ16分休符が挿入される箇所だ。この動きは前奏曲終結部でも調を変えて繰り返される。

フーガも古風だが、対唱に着目してほしい。4小節3拍めの裏のAsにスタッカートが付与されれている。全体がレガートで統一されているなか、スタッカートの指示は重みがある。

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