尻拭いを考える
2022-03-23


本を図書館から借りて読んでいると、中には鉛筆の書き込みがある本がありがっかりすることがある。仕方がないので消しゴムを使って消すことにしている。俺が鉛筆で書きこんでいると勘繰られるのは嫌だからだ。なんか、本を借りたのに他人様の尻ぬぐいをしているような気分になった。もっとも俺は、仕事というのは他人様の尻ぬぐいのことである、という説を立てている。ということになると、俺の仕事は図書館から借りた本の読書なのか。何か変だ。

かつての同僚で、自分は敗戦処理ばかりやらされる、と嘆いていた営業員がいた。好成績を上げる営業員がいるのに、自分は他人様の営業の不始末を負わされる、ということのようだ。確かにこの営業員は損な役回りばかりだったような気がする。

翻って自分のことを考える。俺は自分のケツは自分で拭いていたと思う。だが、知らないうちに自分の不始末を他人様に押し付けていたのかもしれない。それから先は書かぬが花だろう。

[読書]

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