ハイドンのピアノ三重奏曲変ホ短調 Hob.XV-31を聴いた。古典派の音楽で、変ホ短調は珍しい。しかも室内楽である。何がハイドンにあったのだろうか。
とはいっても、内容は普通である。2楽章形式だ。第1楽章は短調と長調が後退しながら変奏を繰り返す、ニ短調のピアノ三重奏曲と同じ構成だ。楽譜はその結尾だ。ヴァイオリンはピアノと合いの手を打つように絡んでいるが、チェロはピアノの低音を引き延ばすだけの役割だ。あの忙しいチェロが活躍するチェロ協奏曲を2曲も書いたハイドンでも、ピアノ三重奏曲ではごくおとなしいチェロの使い方しかしていない。
第2楽章は変ホ長調、 Allegro ben moderato の3拍子だ。ピアノが少し忙しい。
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