ルーセルの弦楽四重奏曲を聴く
2020-08-13


家にある CD を見ていたら、ルーセルの弦楽四重奏曲ニ長調 op.45 があった。フランスの室内楽という3枚組 CD にあったのだ。フォーレやドビュッシー、ラヴェルの弦楽四重奏曲は何度もこの3枚組で聴いていたが、ルーセルがあるのは初めて知った。今日初めて聴いてみた。なかなかいい。どんどん聴いてみよう。

では、どんな作品か。聴いてみてください、としかいいようがない。参考までに、ルーセルの作風を知る手がかりとして、音楽評論家であるハルプライヒが、フォーレのチェロとピアノのためのソナタ第1番ニ短調を批評したときのことばを引用する。

このソナタはその粗々しさ, 暗い内的な不安, 第1楽章の粗々しいリズム, 集約され, そしていつもよりは歌わない旋律的素材などによって人びとを狼狽させるのである。 こうした第一印象に耐えて聞きこまなければならない。 そうすれば, 新しい傑作が−−−, 見事な対位法的緊張によって強調された, 緊密な深い思想をもち, 抑制された雄々しい表情と最良のルーセルにも比すべき厳しいリズムをもった新しい傑作が見出されるだろう。

[室内楽]
[フォーレ]

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