基礎疾患を考える
2020-03-26


最近、「基礎疾患」ということばを聞くようになった。
厚生労働省の資料がある。

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これは新型インフルエンザワクチンの優先対象とする基礎疾患であるが、ともあれ、次に分類されるものが基礎疾患であるという。

1.慢性呼吸器疾患
2.慢性心疾患 (高血圧を除く)
3.慢性腎疾患
4.慢性肝疾患 (慢性肝炎を除く)
5.神経疾患・神経筋疾患
6.血液疾患
(鉄欠乏性貧血と、免疫抑制療法を受けていない特発性血小板減少性紫斑病・溶血性貧血を除く)
7.糖尿病
8.疾患や治療に伴う免疫抑制状態
8−1悪性腫瘍
8−2 関節リウマチ・膠原病
8−3 内分泌疾患(肥満含む)
8−4 消化器疾患
8−5 HIV感染症・その他の疾患や治療に伴う免疫抑制状態
9.小児科領域の慢性疾患

なお、9.の小児科領域の慢性疾患の列挙については割愛する。

「基礎疾患」という言葉は昔から、少なくとも上記資料ができた当時からあったわけだ。なぜ私が「基礎疾患」にこだわっているかというと、「基礎」ということばにはプラスのイメージがあって、「数学の基礎」とか「基礎英文法」とか、そういう表題の書物には絶大な信頼を寄せることができる、と思っていたからだ。そこへきて、疾患という負のイメージをもつものに基礎という正のイメージをもつものが合体したのだから、???となっていたのだ。さて、ここでいう「基礎」は英語ではなんというのだろうか。 basic だろうか? fundamental だろうか?私の期待はどちらも裏切られて underlying という形容詞が使われていた。ちなみに、疾患というのも disease だけかとおもったら underlying (medical) conditions などという言い方が頻出のようだ。
[科学]
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