試験を受けに行く
2019-07-01


きのうは午後試験を受けに行ったのだった。場所は獨協大学で、東武伊勢崎線の「獨協大学前(草加松原)」という駅から歩いて10分弱の場所である。試験開始まで時間があったので、駅を降りてすぐの場所にある草加市立図書館に向かった。試験勉強をすればよかったのだが、椅子という椅子がすべて塞がっていて、しかたなく本棚の本を読むことにした。試験に関連がある本を読んでおけばいいものが、ふと気が付くと「郷土作家コーナー」というところに足が向いていた。そこで案の定「後藤明生」の一覧を見出すと、単行本から文庫本までけっこうならんでいるのだった。

昔SNSで私はこう書いた。「いつになったら後藤明生の『壁の中』が読めるだろうか」と。試験が終わったらもうすぐ読めそうだ。

少しだけ後藤明生の評論を読んだ後、図書館を出て獨協大学に向かった。獨協大学の構内で、私が受ける〇〇試験の会場を探していたら、同じ会場を使う英検の係員が「〇〇試験の方ですか。それでしたらずっとまっすぐいって突き当りの建物です」と親切に教えてくれた。つまり、私は英検を受けそうにない顔に見えたのだ。

試験は午後1時42分始まった。試験時間は2時間である。うんうんうなっていると、私の前で受験していた若者が手を挙げて時間が来ないうちに去って行った。私より問題を早く解くなんて、と老年の私はむやみな嫉妬を覚えたのだった。こんな私は軽蔑されるべきだろう。

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